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東宝・宝塚映画版『サザエさん』特集 第4作 『サザエさんの婚約旅行』(1958.8) [1]
8か月ぶりの公開となる、第4作。
本作では、制作が東宝系列の宝塚映画に移る。1956年に、新スタジオが完成したばかりだった。
画面も、カラー・ワイド (シネスコ) 化。
興行主からの要望もあったろうが、長谷川町子の出身地である九州 (彼女は佐賀生まれ) や大阪、兵庫・宝塚大劇場のロケが行われた。

『サザエさんの婚約旅行』(1958.8) 宝塚映画、東宝配給
カラー・ワイド、12巻・2863メートル、104分。

サザエさん (江利チエミ) のお父さん (藤原釜足) に、九州 福岡・若松の伯母さん (一の宮あつ子) から、お祖父さんの三十三回忌に来てほしいとの手紙がきた。
お父さんは、サザエさんの婚約者で博多の東邦商事支社へ出張中のフグ田君 (小泉博) が九州から上京してくる筈なのが中止になり、サザエさんがガッカリしていたときだけに、彼女を若松にやる旁らフグ田君と会ってくるようにと、サザエさんとカツオ君 (白井肇) を代表として出発させた。

途中、相変らずの そそっかしさを発揮しつつ若松へ着いたサザエさんは、三十三回忌の法要の夜も男性に負けじとお酒を飲み踊り出したため、来ていた大阪の叔母さん (浪花千栄子) たちから大目玉を頂戴した。
「叔母さんの旅館で、行儀作法を教えてもらいなさい」という伯父さん (サザエのお父さんの兄に当たる。アニメ版なら海平か。演じるのは、坂東蓑助) の言葉にベソをかきそうになっているところへ、フグ田君が休暇をもらって訪ねてきた。

フグ田君の案内で、サザエさんは長崎・雲仙・佐世保・博多と九州の名所を楽しく回ったが、佐世保へ行く観光船の中 (本編では、長崎のグラバー邸に変更されたようだ) で、フグ由君の下宿先の娘でヅカガール…宝塚歌劇団の女優、タカラジェンヌのこと…悦子さん (安西郷子) に出会ってから、様子が おかしくなってきた。
フグ田君と親しげに話す悦子さん。
サザエさんは面白くないままに九州一周を終り、カツオ君と帰京することになった。
見送りに来たフグ田君は、近く大阪へ転勤になると告げた。

帰りの汽車が大阪に着いたとき、サザエさんは何かに とりつかれたように途中下車。
叔母さん・叔父さん (西野一家…前記の浪花と、花菱アチャコ。ノリスケや、レギュラーとなり本作にも出演している従兄ノリオの藤木悠は、ここの息子だった) の営む旅館・西の家へ行った。
彼女は、フグ田君の来るまで、ここで働くことに。
ヅカガールで、大阪の近くに住む悦子さんに恋人を取られまいと…。

やがて、フグ田君が大阪へ転勤してきた。
叔母さんはじめ、揃って宝塚大劇場へ出かけることに。
姫君に扮した悦子さんが舞台に現れた。フグ田君の猛烈な拍手。
サザエさんは、急に席を立って表へ出た。
驚いたフグ田君は後を追いかけ、「僕が好きなのはサザエさんだけだよ」と、婚約指輪をその指に はめてやった。
http://movie.walkerplus.com/mv28289/
より引用、改行・一部訂正。
http://www.ne.jp/asahi/gensou/kan/
eigahyou35/sazaesannokonyakuryokou.html

からは多くを得、ウィキも参照しました。

フグ田君ことマスオの会社は、山高商事から東邦商事…東宝商事と書いたサイトもあるが、東邦らしい…に社名変更したのかな。それとも、別の商事会社に再就職したのか。

カツオが長崎平和祈念像で言うセリフ「長崎も大変だな。海からはピンカートン、空からピカドンで」は、浦山珠夫こと佐藤利明氏が「映画秘宝」で紹介し、ちょっと知られている。

音楽は、神津善行 (1932 - ) に交代。
東宝喜劇映画やプログラムピクチャーを多く手掛けた彼は、本シリーズを最終第10作まで担当することになる。
神津は前年に、天才子役として鳴らした女優・中村メイコ (1934 - ) と結婚していた。
中村が、江利チエミや美空ひばりと親友だったのは有名。
江利のヒット曲・新妻にささげる歌は、中村 作詞・神津 作曲である。

ワカメの松島トモ子 (本作で降板する)、お母さんの清川虹子は出番が少なそうだ。
花菱アチャコは、第1作以来の出演。役が固定する。
多胡夫人を前作で演じた一の宮あつ子は、また役が替わった。第5作には出演していないようだが、第6作より多胡夫人役で復帰する。

安西郷子は大阪生まれ、しかもOSK (大阪松竹歌劇団) 出身なので、このヅカガール = タカラジェンヌ役はピッタリか。
宝塚歌劇団は、当然出演。
叔母の長女役・環三千世、大阪のバスガイド役・水代玉藻は宝塚出身だった。
そういえば、1948年の映画『サザエさん』と続編で、最初のサザエさん女優となった東屋トン子も宝塚出身とか。

環の恋人役に山田真二。
浅草出身のコメディアン・佐々十郎、関西喜劇の大村崑も顔を見せるという。

ポスターに、トニー谷の名があるが。
キネ旬やウィキなど、配役表に名は無い。
当時の人気者であるから、資料で省略されることは有り得ないだろう。
早い時期に作られるポスターには名が載ってしまったが、本編には出ていないかも。

※追記
東宝のデータベースにキャスト表があり、トニー谷は出ているようです。
http://toho.co.jp/library/system/movies/?437
役名は、紳士風の男。
端役の人まで載っているキネ旬などの資料から、なぜトニー谷の名が漏れたかは不明。
あと、悦子さんの両親役で 益田キートンと万代峯子。
シリーズ常連の沢村いき雄、脱線トリオの由利徹 南利明 (八波むと志は今回出ていない)。
珍しや大映の傍役・荒木忍、石田茂樹 (声優・俳優で有名な、故・石田太郎の父) の名もある。

協賛として、
若松観光協会 長崎観光協会 雲仙観光協会 島原観光協会
佐世保西肥自動車株式会社 唐津観光協会 大宰府天満宮 西海橋観光協会
がクレジットされていました。
| 長谷川町子の部屋 FEMALE MANGA ARTIST MACHIKO HASEGAWA | 08:45 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
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