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特撮10番勝負 2015 [8] トカゲ使用ドラゴン第1号 ?

昨年秋にブックオフで、ラオール・ウォルシュ監督『バグダッドの盗賊』(1924) の廉価版DVDを買った。
サイレント映画。
カラーの1940年版は たびたび観ているが、コッチは久々である。
四半世紀前、森卓也氏の講座でラストを観たほか、東海テレビの深夜放送を部分的に録画していたが、ドラゴン退治のシーンがあることを最近知り「そんな場面あったの?観たい!」状態になったためだ。

お目当てのシーンは、後半1時間に詰まっている。
姫の心を射止めんと、求婚する3国の王子がお宝探しの旅に。
身分を偽って そこに紛れたバグダッドの美男盗賊、オーバーアクトのダグラス・フェアバンクス。「怪物の谷」で戦ったのは、巨大なドラゴンだ。

暗い谷で生きている種のせいか、アルビノらしい。
一見、「背びれなどのアクセサリーを装着された本物のワニかトカゲ」だが、煙を鼻から吹くのでダミーも併用か。
フェアバンクスが小さく合成され、手を抜いていない。
喉を切り裂かれ、ドラゴンは仰向けとなり絶命する。

そのあと、人間体となる枯れ木、コウモリ怪獣、水底の大グモ、ペガサスも登場。ハリーハウゼン的な特撮映画のオリジンだったか!
独楽のように回転しながら高速移動出来る光学迷彩衣?、魔法の箱で大軍勢を作り出す特撮も見事。
悪役の、上山草人 扮するモンゴル王子はフェアバンクスに殺されることはなく、部下と一緒に高所から弁髪で吊され、ジタバタするオチ。

それにしても、ウィリアム・キャメロン・メンジース (1896 - 1957 『来るべき世界』の監督、『風と共に去りぬ』などの有名プロダクション・デザイナー。凄い貢献してるのに、ノークレジット!) の美術には驚かされっぱなし。
四方向にガーッと開閉する巨大な門のビジュアルなど、多くの映画に影響を与えていると思う。
特撮は優秀だが、クレジットはなし。
時代的に、撮影監督アーサー・エディソン (1891 - 1970) が担当したのか。
エディソンは翌年に、恐竜特撮映画の元祖『ロスト・ワールド』を撮影したほか、『西部戦線異状なし』『フランケンシュタイン』『透明人間』『マルタの鷹』『カサブランカ』を撮った人だ。

部分染色された、状態の良いレストア版(オリジナルは155分、廉価版は148分)もあるらしい。
観たいな。

本物のワニやトカゲに背びれなどを装着して、ドラゴンや恐竜や怪獣に見せる手法は、『超人対火星人』(1936) 『紀元前百万年』(1940) あたりから試みられたと思っていたが、これが第1号 ?

| 今週のわたくし2015 SUBCULTURE DIARY 2015 | 09:57 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
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