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映画『大佛廻国』のことを、わたくしなりに [14]
『大佛廻国』を実際に観た、作家のエッセイがある。
筒井康隆「不良少年の映画史」(1978 - 79、80 - 81「オール読物」連載 1979 81年に全2巻で単行本化 合本された文庫版では、258ページに載っているらしい。現在は電子書籍化) だ。

一章が割かれていたわけでない。
映画館には大仏が路面電車を持ちあげる『キング・コング』のような看板があったとか、 感想は「つまらぬ つまらぬ映画だった」とか、その程度という (本が見つからないので、ネット情報の受け売りです。スイマセン)。

出版されてから30数年後。著書の中で高槻真樹は、筒井にチラシなどの特撮場面写真を見せながらインタビューし、記憶を辿ってもらっていた。

1934年9月24日、ナント『大佛廻国』公開の10日後に生まれている筒井だが、観たのは幼児期のことではない。
1947年、「学校を怠け親の金をくすねて朝から映画ばかり見ていた」不良中学生時代である。
戦後ドサクサ期、娯楽に飢えている観客のために、関西 (大阪) の映画館では戦前の古物フィルムも上映されていたわけだ。
空襲で焼かれることもなく、どこかの倉庫に眠っていたのか。

もうボロボロで、長くても20分程度の断片でしかなかったという。
各地で巡回上映されているうち、映写トラブルや諸事情で切られてしまったのだろう。

「写真のようなミニチュア特撮場面は残っておらず、グリコのおまけのような大仏が、(名古屋近郊の) 地図の上を人形アニメ風にチョコチョコ移動していくカットがあった」
「淡海節やカラーの地獄極楽のシーンも ほんの一瞬、ブツ切れ」

大仏の人形アニメシーンがあったとは、30数年目の新証言である。
映画制作当時の名古屋では、路面電車が縦横に走っていたから、行脚中に大仏が持ち上げて移動させるような場面があっても おかしくないが…
・看板画家が勝手に描いた、「誇大広告」だったのか ?
・そういう場面は本編にあったが、フィルムは切られ 無くなっていた。しかしスチルが当時は残っており、看板画家はそれを見て描いたのか ?
…気になるところではある。

この後、フィルムの所在は定かでない。
「処分された」と断じることは出来ぬ。
どこかのコレクターが保存している可能性はあるが、さて…。
| 今週のわたくし2015 SUBCULTURE DIARY 2015 | 12:17 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
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