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よも助さん のこと [1]
日本人のロングステイ先として知られるようになって久しい、アジアの某町。
わたくしも好きで、1人で行くようになってから早、9年の歳月が流れた。

そこで出会った同胞たち。
「和僑」としてビジネスチャンス狙いで やって来る若者や、企業の駐在員もモチロン居るけど。
日本と比べたら物価の安いこの地で年金ぐらしを企む ご夫婦や、ゴルフをメインに1年のうち数ヶ月を過ごすリタイア組がダントツである。

さらに。
シガラミや過去と決別 (同居していた親の面倒を見終えた妙齢の独身者、離婚して来る人も多い) し、ひとりで第2の人生。
もはや何をしても良いと、この地で伴侶 (または、若〜いカノジョ) を探す野心まで持って乗り込んでくるのは良いが、身の程知らずで無礼極まり、あげくの果て裏にハマる「相当な輩」も。
わたくしのように酒をツールにし、細々と面白いもの探しをするのがメインのヒトは、珍しい部類かも知れない。

そんな町の片隅に、度々訪れる店がある。
居酒屋ならぬ居食屋を営むご主人は関東出身の日本人で、タイ人の遣り手 奥様とマッサージ店なども経営している。
文筆も なさるが、実体は体育会系の人。
好みは激しく、自然と人を選ぶ店になり、個性的な方々が集って昼夜トークを炸裂させている。
「その手の人脈」は苦手なわたくしだが、ご主人の間口の広さが救いとなり、隅の方で呑むようになって数年が過ぎ。

そんな店の常連の1人に、よも助さん という方がいる。
年齢は わたくしより少し上、50代後半。
タレントで言えば、井出らっきょタイプ。
挑むような口調、細身で強面なスキンヘッドのランナーとして この町の日本人租界では有名だが、一度にチャンビール5本を かっくらう、RCサクセション好きな酔っ払いでもある。

少し前、この人が「ラーメン、麺抜きで」と頼んでいるのに遭遇し、驚いた。
実際、客の要望に添い、麺抜きのスープと具だけラーメンを出した店主も偉いが…。
「ラーメン麺抜き」が、「天ぬき (天ぷら蕎麦の蕎麦抜き)」という通の食べ方のパロディと気が付いて更にビックリ。
この人は走るだけでなく、かなり教養アリな「マニアックなヒト」じゃないかと推理していた。

そして、この人のインナースペースというか自伝要素満載な詩を拝見し、腑に落ちた。

サイト・走る酔っ払い よも助が うたう
https://sites.google.com/site/
zouruzuitsufaniyomozhugautau/

より、一編を紹介。

常識から海へ

吉行淳之介や つげ義春にならって夢日記をつけようと
枕元に えんぴつとノートを用意した
さあここで今さっきの夢を書きつけるのだと起きかけたが
もすこし続きを見てみようとタイセイヲトトノエタ
夢の続きは見たのだろうか
起きたら みんな忘れてた
それなのにノートを開くと 常識から海へ と一行
確かに ぼくの筆跡でしるされてある


…つげ義春、お好きなんですね。
よも助さん、確かに雑誌「ガロ」が似合うタイプです !
マイベスト作は「李さん一家」らしい。
でも、マンガよりエッセイの方が お好きとか。

ところで、よも助さん。

つげ義春が1969年から70年に「アサヒグラフ」のために書いたエッセイの1つ「北陸雪中旅」に付いたイラスト原画 (昔、原画展で販売された) は今、まだウチにあるのです (笑)。
| チェンマイところどころ2013〜 CHIANGMAI HERE AND THERE 2013〜 | 09:54 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
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