タイトル画像 番外地 TOPへ
since 2005,   renewal 2009     logo

<< 明るく陽気に いきましょう ← ぴろき のネタかよ ! | TOP | 晴れた日は、百窓から富士山が見える… >>

『エイリアン』前史では なかった、映画『プロメテウス』 [公開後の蛇足]
 リドリー・スコット監督『プロメテウス』公開。通常版で観る。

緊張感が最後まで持続し、大変 面白かった。
…が、突っ込みどころも多い。
っていうか、突っこまれるのは承知で、敢えてスキを作ってる感じの映画なり。

2093年12月21日。
古代遺跡の星図を手がかりに、人類の起源を求め、プロメテウス号は2年4か月以上の長い宇宙航海のすえ、地球から327兆キロ離れた惑星・LV223に到着する。かかった費用は3兆ドル !

そこで人工構造物 = ピラミッドを発見。
プロメテウス号を離れたところに着陸させ、ローヴァー (シャドーモービルみたいな車) とATV (バギー車) で探検に出発するのは良いが…。
「最初の危難」である砂嵐の接近を察知したら、残った監督官 (シャーリーズ・セロン) や船長 (イドリス・エルバ) は再発進してピラミッドに近づき、調査中のクルーを速攻で回収するくらいの事をフツー考えないか ?
ピラミッドの近くも、画面を見る限り駐機できる、滑走路みたいな平地だったよ。
なのに、ラスト近くまでプロメテウス号、同じ位置に置きっぱなしとはね。

一旦停めたイオンプラズマエンジンの再起動には時間が かかるとか何とか、リクツを付ければ良かったのに。

数々の謎の提示は『エヴァ』っぽく、回答も不明確。
日本版キービジュアルの「顔」に至っては、「ただ あるだけ」であった (何か喋ると思ったのに、単なる「大仏」状態)。

スペース・ジョッキー = 人類を創りし者・エンジニアと判明。
あの昆虫風の外骨格は、宇宙服というのも判明。

ブログで以前、「映画『エイリアン』(1979) に貢献したデザイナー・ギーガーのクレジットが本作には無い」と書いたが、エンディングに“オリジナル・デザイン・エレメント”という役職名で、小さめにクレジットされていた。
今回の美術監督は、アーサー・マックス。
先日 自殺したトニー・スコットは製作 (スコット・フリー・プロは、リドリーとトニーの会社) で関わっているはずだが、クレジットに名は出ない。

強いオンナが登場するのは、『エイリアン』サーガの定番。

今回も、「オートマチックな医療ポッドを操作、痛み止めを打ちながら自分を帝王切開、胎内で成長したエイリアン幼体を引っ張り出し、傷口を縫った直後にダッシュで逃げる」考古学者エリザベスが登場。凄いねぇ !
でも、トイレで出産しヘソの緒を切り、産み捨てて立ち去るような“鬼母”も現実にいるからな…驚く程のことではないのかも。

この一件の「端緒」を作った、船内ではサンダル履いてる人型アンドロイド・デヴィッド8 (マイケル・ファスベンダー) は、彼女の「生き残る力」に驚いてましたね。
「アンドロイドもビックリ」ですか。


『アラビアのロレンス』(1963) 引用は、名画ファン向けの お楽しみ。

ラスト近くにある、“巨人獣エンジニア 対 バイラス”は、怪獣ファン向けの お楽しみ。

結局、あのエンジニアたちは…

生物兵器の実験場を作るべく、遠い地球に自分たちの分身 = モルモット用の人類を「創造」。
程良くニンゲンが「育った」頃、「エイリアンば寄生させて試すべぇ…」と“種壺 (アンプル)”をいっぱい積んで向かったところ、蓋のパッキングがユルかったのか取り扱いを誤り、LV223の中間基地に着いたはいいが「自滅」しちゃった…というコトですかね。

思いを巡らすうちに、
・ 地球の古代遺跡に、星図は何故 残されていたのか ? 「いつか、人類に我々の後を追ってきてほしい」という目論見、エンジニアには ないはずだが。
・ 冒頭で、太古の地球を訪れたエンジニアが乗る『インデペンデンス・デイ』風円盤と、例の遺棄船 (パンフによると、あの宇宙船は今回、ジャガーノート…絶対的な力という意味…号 と名付けられたようだ) の“デザインセンス”が違いすぎるのはどうしてか ?
等々、またフツフツと気になってきたけど…



…「考えるな、感じるんだ !」と自戒。
いや、この映画 面白いし、3D版も観たくなったし。
重箱の隅のツジツマ合わせは、『エヴァ』同様 そーゆーのがお好きな方に任せよう。
謎解析サイト、世界中に出来ているようだし。

家に帰ってから、2ちゃんの書き込みも見た。

155 :名無シネマ@上映中:2012/08/13(月)

リドリー「誰もが驚くはずだ」
リドリー「人類の起源と未来がテーマだ」
リドリー「独創的だ、斬新な人物像、かつてない冒険」
リドリー「脚本も見事だ、空想に基づいてない」
リドリー「真実に従って作られている」
リドリー「役者にも満足してる」
リドリー「壮大さを表現するため、セットも大規模かつリアルだ」
リドリー「予想外のモノに遭遇してしまう」
リドリー「生物学と最先端技術を応用した」
リドリー「まさに新境地を開いたと言える」

ハハハ !

映画は、地球歴で2094年1月1日に終わる。
それは、『新たなる旅立ち』なのか。
考古学者役のノオミ・ラパスは、第2のシガニー・ウィーバーになるんだろうか ?

↑ラストでエンジニアの腹から飛び出した、例のアレの全身デザイン画。体を折り畳んでいるので、形状が判りにくいが。

それにつけても、アンドロイドのデヴィッド8。
更なる「真の任務」がインプットされているのかも知れないけど、コールドスリープ中の乗員の夢を読むくらいは朝飯前、エンジニアの宇宙船まで操縦できるとは。これまた凄いですな !
あと、考古学者って、首を もがれたデヴィッドの修理が出来るほどの「腕と知識」が あるんだろうかね ?

マッチョなガイ・ピアースに何で この役 ? と嘆いた人は、秋公開の『ロックアウト』を待つべし。

※ シャーリーズ・セロンは当初、リドリーから考古学者エリザベス役をオファーされていたが、曲折があり監督官役となった。
| 洋画貼雑帖 FOLDER OF FOREIGN MOVIES | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.koyama.mond.jp/trackback/873224
トラックバック