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いつの日か、この子みたいに戻って来れますように [1]
400万年前の太古。
猿人たちの前に突如現れた、謎の黒石板。
太陽と月が直列した時それに触れ、骨を武器とする事や他の動物を「殺し」喰らう事も覚えた彼ら・人類は「進化」し、今や宇宙に進出する勢いであった。

月での“ある発見”から18か月後の2001年。
副船長 フランク・プール (ゲイリー・ロックウッド) ら同僚を失ったが、メインコンピューター HAL9000 (声 ダグラス・レイン) の“任務の秘密を話せぬストレスからきた反乱”に対し、機械を「殺し」て身を守った、宇宙船・ディスカバリー号の船長 デヴィッド・ボーマン (キア・デュリア)。

ミッションの目的地・木星に達すると、そこには月のティコ・クレーター地下で発見され、木星に向かって電波を発した (その時、月面から見て太陽と地球が直列)、謎の黒石板 = モノリスと同じものが浮かんでいた。
スペース・ポッドで船外に出るボーマン。またしても衛星やモノリスが直列し、空間から光の矢が流れ出た。

宇宙を突破する長い旅。

気がつくと、ボーマンは何処ともしれん部屋 (この室内調度は、ロンドンのドーチェスター・ホテルをヒントにしているらしい) の中に居た。そして老い、伏したベッドでまたモノリスと対峙する。

胎児の姿になるボーマン。
1人生き残った彼は、猿人を進化させた“何者か”によって、新たな人類の姿・スターチャイルドとして「進化」、または生まれ変わったらしい。

そして、戻ってきた胎児のボーマンが、青い地球を見つめている (原作では その“能力”で、軌道上を廻る核搭載攻撃衛星を破壊する ! 撮影用シナリオまで作られたが、『博士の異常な愛情』と似るため、却下となった)…という、有名なラストシーン。

光芒の中に浮かぶ胎児・スターチャイルドは、最初リアルな作画だと思ったが、グラスファイバー製のモデルだという。
目はリモコン仕掛け。当然だが、ボーマン役のキア・デュリアに似せて作られている。

造型したのは、リズ・ムーアという美術部門の女性スカルプター & ペインター。
IMDbによると、『スージー・ウォンの世界』『時計じかけのオレンジ』(ヌード家具を担当し、キチンとクレジットされている)、『スター・ウォーズ』にも参加。
残念ながら、『遠すぎた橋』制作準備中に交通事故死したそうだ。

スターチャイルドのモデルはMGM倉庫に保管されていたようだが、キューブリックのドキュメンタリー『ア・ライフ・イン・ピクチャーズ』によれば、火災で焼失したらしい…合掌。 (←今日、念のために一部を再見したが、こんな証言は出てこなかった。またしても捏造記憶だったか ?)

※ ドーチェスター・ホテル、室内の一例。なるほど、スターチャイルドになっちゃいそうな部屋があるね…いっぺん泊まってみたいぞ (『シャイニング』にも影響を与えているな)。
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