2008.10.30 Thursday
※映画をこれから、まっさらなキモチで観たい方は読まないでね。剣劇映画のパターンはどうせ読めちゃうし、問題ナイヨという方だけお読み下さい。
駅前のミッドランドスクエアまで行って『ICHI』を観てきた。
5階にあるシネコンは革っぽいシートで豪華な印象なり。ポップコーンの甘い香りが立ちこめる雰囲気はタイのシネコンを思い出す。
女座頭市 (按摩ではなく瞽女) を演じる綾瀬はるかの撮影風景をテレビで観たのは去年前半の事だったが、ポストプロダクション作業に充分時間をかけたのだろう、ようやく公開された。
開巻、仕込み杖で体目当ての男の指をトバし、春をひさぐはなれ瞽女仲間に金を払わぬ上暴行を加えた3人のチンピラをひとりづつ叩っ斬る綾瀬の殺陣 (担当は久世浩だ) に思わず落涙。凄い傑作誕生の予感がしたが…。
市と道行きになる、幼時のトラウマから刀が抜けない侍 (大沢たかお) のエピソードが意外に足を引っ張る上、黒澤明『用心棒』を下敷き (宿場を仕切る古いヤクザの組と新興勢力・万鬼党の対立) にした後半戦に前半の冴えがない。
市は剣術の師となった男 (杉本哲太) を探し旅をしているのだが、万鬼党の山塞でボス (中村獅童) に敗れ白骨が転がる地下牢にぶち込まれる。
この前に、仲間をたくさん殺され恨み骨髄の手下どもが市を嬲るシーンがあると誰しも (オヤジ族は特に…笑) 思うでしょ ? 残念でした、無いのよ。
彼女はあっさりトラウマ侍に助けられ、回復を待つ間に長い回想シーンが挟まる。これは音楽(リサ・ジェラルド)も素晴らしく感動的だけどさ、このへんの甘さがアイドル系若手女優を使う限界か。
顔半分に醜い傷のあるボスは眼帯でそれを隠している。素顔を見た海千山千の夜鷹が絶叫し殺されるほどの傷とは…観客はボスが倒される時、どんな醜い傷だか見たくてしょうがないわけで…それがあの程度 ? 人気俳優・中村にも遠慮があったのかな。
いろいろ書いたけど、綾瀬はるかが素晴らしい。1800円出して観る価値有り。意外にいいのが窪塚洋介演じる古い組の跡取り息子で、役に立たなそうなチンピラ然として出てきたが、意外に父親思いなイイヤツを好演してます。
窪塚の父を演じているのは柄本明。柄本といえば北野武版『座頭市』 (2003) で黒幕を演じていた役者だから、病身のフリして実は…と思ったけどソレは無かったね(笑)。
監督はデジタル畑出身の曽利文彦。特撮は控えた印象ですが、進化した血飛沫効果のほか、広がりのある風景はデジタル合成かも。
本作はワーナー配給なので世界公開もされるでしょうが、120分は長すぎる。20分ほど詰めるとより良くなるのでは…おそらく短縮されるんじゃないかな。

いつかタイのジージャーと対決してほしいね。
駅前のミッドランドスクエアまで行って『ICHI』を観てきた。
5階にあるシネコンは革っぽいシートで豪華な印象なり。ポップコーンの甘い香りが立ちこめる雰囲気はタイのシネコンを思い出す。
女座頭市 (按摩ではなく瞽女) を演じる綾瀬はるかの撮影風景をテレビで観たのは去年前半の事だったが、ポストプロダクション作業に充分時間をかけたのだろう、ようやく公開された。
開巻、仕込み杖で体目当ての男の指をトバし、春をひさぐはなれ瞽女仲間に金を払わぬ上暴行を加えた3人のチンピラをひとりづつ叩っ斬る綾瀬の殺陣 (担当は久世浩だ) に思わず落涙。凄い傑作誕生の予感がしたが…。
市と道行きになる、幼時のトラウマから刀が抜けない侍 (大沢たかお) のエピソードが意外に足を引っ張る上、黒澤明『用心棒』を下敷き (宿場を仕切る古いヤクザの組と新興勢力・万鬼党の対立) にした後半戦に前半の冴えがない。
市は剣術の師となった男 (杉本哲太) を探し旅をしているのだが、万鬼党の山塞でボス (中村獅童) に敗れ白骨が転がる地下牢にぶち込まれる。
この前に、仲間をたくさん殺され恨み骨髄の手下どもが市を嬲るシーンがあると誰しも (オヤジ族は特に…笑) 思うでしょ ? 残念でした、無いのよ。
彼女はあっさりトラウマ侍に助けられ、回復を待つ間に長い回想シーンが挟まる。これは音楽(リサ・ジェラルド)も素晴らしく感動的だけどさ、このへんの甘さがアイドル系若手女優を使う限界か。
顔半分に醜い傷のあるボスは眼帯でそれを隠している。素顔を見た海千山千の夜鷹が絶叫し殺されるほどの傷とは…観客はボスが倒される時、どんな醜い傷だか見たくてしょうがないわけで…それがあの程度 ? 人気俳優・中村にも遠慮があったのかな。
いろいろ書いたけど、綾瀬はるかが素晴らしい。1800円出して観る価値有り。意外にいいのが窪塚洋介演じる古い組の跡取り息子で、役に立たなそうなチンピラ然として出てきたが、意外に父親思いなイイヤツを好演してます。
窪塚の父を演じているのは柄本明。柄本といえば北野武版『座頭市』 (2003) で黒幕を演じていた役者だから、病身のフリして実は…と思ったけどソレは無かったね(笑)。
監督はデジタル畑出身の曽利文彦。特撮は控えた印象ですが、進化した血飛沫効果のほか、広がりのある風景はデジタル合成かも。
本作はワーナー配給なので世界公開もされるでしょうが、120分は長すぎる。20分ほど詰めるとより良くなるのでは…おそらく短縮されるんじゃないかな。

いつかタイのジージャーと対決してほしいね。





