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また逢う日まで ! ザ・ピーナッツの小美人特集 [122・完]
昨年の3月2日に始めて以来、ほぼ1年を掛けザ・ピーナッツの小美人とそれにまつわるアレコレを辿ってきた当カテゴリーですが、そろそろオシマイであります。
ウチに埋もれていた特撮本などの資料を改めて見直すことで、忘れていた子どもの頃の記憶が蘇ったり、特撮研究者の方は本を作る機会が来るたび「少しでも変わった写真を載せてやろう」と努力しているのに気が付いたり (いくら初掲載だからといって、イキナリ怪獣の後ろ姿だけを載せるわけにもいかず、難しいのです)、判りにくかった関係者発言の異同をチェック出来たりもして、なんだかとてもスッキリしました。やって本当に良かった ! と思っております。
アップした資料についてはその都度記載しましたが、漏れていましたらスミマセン。また、転載をお許しいただいたサイトの方、情報やコメントを寄せて頂いた方、どうもありがとうございました。
これでひとまずの終わり、さようなら さようなら…。
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いよいよファイナル ザ・ピーナッツの小美人特集 [121]
『モスラ』小ネタ集 その17

わたくしが劇場で初めて観た怪獣映画は、大映映画『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』と『大魔神』の2本立てだったと思います。『ウルトラQ』の大ヒットで怪獣ブームが巻き起こっていた1966年の春、ウチに近い名古屋・本山にあった二番館で父と観ました。あまりに面白くて熱狂しましたね。上映中に映写機がトラブルで止まり、フィルムが溶けていくのがスクリーンに映ったのをいまだに覚えております。

…ついでながら記しておくと、記憶にある最初に観た映画は、フランク・シナトラ主演の戦争映画『脱走特急』(1965) ではないかと思います。父母と、会社の保養施設を利用した関西旅行に行った後、母が先に帰り、父と一緒に名駅の劇場 (グランド ?) で観たはず。当時のわたくしは鉄道にハマっていたといいますから、たぶん看板を見て「観たい」とせがんだのでしょう。タイトルが分からなかったのですが、のちにテレビで放映されたとき記憶が蘇りました。
それ以前に東映のアニメ映画を観た記憶もオボロにあるのですが、なんだかスクリーンに恐怖して泣き出し、親がすぐに退出させたような…これでは観たことになりませんね。

怪獣映画の話に戻りまして…次に観たのは夏公開の東宝映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』。これも父に連れて行ってもらいました。後年、息子が飽きもせず怪獣にハマっているのを見かね、コレクションの“焚書”を実行する事になろうとは…このとき父は思ってもみなかったでしょう。
『ガメラ対バルゴン』の時もそうでしたが、父と怪獣ごっこに興じた記憶も残っております。何もかも皆懐かしい、イノセントな5歳頃のハナシ。

その次が、年末に公開された東宝映画『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』。ザ・ピーナッツもかつて歌った事がある名古屋の盛り場、今池にある東宝直営館・国際劇場で観ました (この館は取り壊されましたが名は残り、同地のビルの中で東宝系劇場として営業していたものの2006年に閉館)。劇場で観たゴジラ映画はこれが最初なんですな。おばあちゃんに連れていってもらったはずです。
…前にどこかで書いたかもしれませんが、この“おばあちゃん”は父母と血が繋がっているわけではなく…でも我が家の大恩人であります。今は同じお墓で眠っておられます…あ、そんな話はどうでもいいですね。怪獣映画の話だわ。
今回これを書こうと思っていて、記憶が蘇りました。この時、パネルに画鋲で留めて掲示してある「パンフレット」というモノを初めて知ったのです。凄く欲しかったのですが、すでに売り切れ。掲示分は売ってくれない (汚れているし、画鋲穴が開いており「販売出来ない」と言われたはず) とのこと。
わたくしはおそらく、幼児の特権“泣き”を行使したのでしょう…劇場のおじさんはなだめようと、余っていた劇場の立て看板用ポスターをくれました。ただこれが巨大なもの (縦長で巻いてあり、画をハッキリ把握出来ない) で、ありがた迷惑。ウチに持って帰ったものの飾ることも出来ずに、いつの間にか処分されたと思います。
今思うに、どうせその時も優しかったおばあちゃんに甘え、ムリを言わせたのでしょうね…おばあちゃん、ゴメン…そんな事もどうでもいいですか、この稿は小美人の話でした。

この『南海の大決闘』、昭和の時代に作られた怪獣映画では、小美人とモスラ成虫が登場した最後の作品であります (モスラ幼虫はこの後の作品にも登場)。
ザ・ピーナッツが小美人役を降板したあと、ペア・バンビという双子のタレントが2代目小美人を演じておりました。
ペア・バンビ、特撮本にもプロフィールが詳しくなく、わたくしはザ・ピーナッツが成功したあと登場した亜流タレントだとばかり思っていたのですが、間違いでしたね。
このカテゴリーを書くに当たりお世話になったファンサイト、インファント・ランド http://homepage.mac.com/infant/home/ に超貴重な対談がアップされております (「週刊明星」1960年7月)。

ペア・バンビの二人 (1944年4月生まれの岡田ゆうこ と ようこ) は年下ですが、芸歴ではザ・ピーナッツ (1941年4月生まれ) の先輩格 ! ビックリです。しかも、同じ愛知県人 !! 昭和の小美人は中部地方の双子姉妹によって引き継がれていたんですな。
ペアバンビの岡田姉妹は名古屋市中村区出身、存命ならばまだ60代の半ばでしょうか。いつ頃まで芸能活動を続けておられたのか分かりませんが、ひょっとして名古屋に戻られているのでは ?
2代目小美人襲名秘話などあれば伺いたいですね、特撮ライターの方、次の『モスラ』リメイクのときには是非取材をお願い致します。
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いよいよファイナル ザ・ピーナッツの小美人特集 [120]
『モスラ』小ネタ集 その16

わたくしは、他で夏目漱石「吾輩は猫である」のブログもやっております。その関係で、いちど漱石の墓参をしたかったのですが、昨年の秋上京した際、それが叶いました。
墓のある雑司ヶ谷霊園には多くの有名人が他にも眠っていることを知ってはいたのですが、『モスラ』の原作者のひとりである福永武彦もこの地で眠っておられたとは。
ここまでの検証で、小美人の元になった巨美人を出す案が福永氏のモノであるというのはお判りかと思います。
カテゴリーの完結が見えない時期でしたが、報告がてらお参りさせて頂きました。

そして霊園の案内図を見ていると…ナント、東宝特撮ファンとしてはゼッタイに無視出来ない、『海底軍艦』の原作者・押川春浪のお墓も発見。これも何かの縁、お参りさせて頂きました。
草がずいぶんとハビコってましたけど…まだ暑さが残る時期でしたからね…暮れには子孫の方がキレイにしていると信じたい (苦笑)。

なお福永氏と押川氏の関連については、チャプター [66] に都筑道夫のエッセイを引用しておりますのでご覧下さい。

『モスラ』原作者がらみで、もひとつ余談…小林信彦の書評集「本は寝ころんで」に書いてあったのですが、戦時中、野球で「ストライク」などの敵性語がイカンというので日本語に直すとき、巨人軍事務所の人がいとこに相談して決めたそうですが、そのいとことは若き日の堀田善衛だったそうな。
戸板康二「新ちょっといい話」の中に出てくるエピソードです。
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いよいよファイナル ザ・ピーナッツの小美人特集 [119]
『モスラ』小ネタ集 その15

完成した東京タワーのミニチュアを見上げる三人の原作者。左から堀田善衛、中村真一郎、福永武彦。

タワーの見事なミニチュアは戸井田板金が製作。特殊美術の入江義夫によると、図面さえあれば、どんな複雑な構造のモノでも形にしてくれたという (『宇宙大戦争』の見事な発射台ほか)。
平成怪獣映画の金字塔、『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995) のタワーも同じ会社が作ったんだっけ ?
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いよいよファイナル ザ・ピーナッツの小美人特集 [118]
『モスラ』小ネタ集 その14

今回、このカテゴリーをまとめるため昔買った特撮本を見返したんですが、本の間に、自然科学者の梅谷献二という方が書いた「虫の民俗誌」(築地書館) という本の書評が挟まっていました。おそらく1980年代の中日新聞切り抜きでしょう。大意、以下のような文章が紹介されています。

モスラの羽根には眼状紋がある。これは本来天敵である鳥をオドすためのものなので、あの映画の世界には1000メートルくらいある鳥がいるんじゃないか。

アハハ !  初代モスラ成虫の翼長は250メートルという設定ですからね。ただ、東宝特撮映画には直径200メートルのレンズを持つ兵器を空輸する巨大ロケットも登場しますから、そーゆー大きさの鳥がいたってそんなに驚きゃしませんよ (笑)。

自然科学者も怪獣ファンかな ? この部分を引用した書評担当記者の方もね。
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いよいよファイナル ザ・ピーナッツの小美人特集 [117]
 『モスラ』小ネタ集 その13

家庭用ビデオが普及していない1970年代初頭。第2次怪獣ブームの頃、東宝特撮映画の名場面をダイジェストした8ミリフィルムが発売されていた。
その中の1本、「モスラアタック東京 !」に付いている絵本に描かれた小美人。オォ、コレお下げですか ? 一瞬、双子アイドル リンリン・ランランの影響かと思ったけど、発売は彼女たちのデビュー前ですね。

それにしても、目にクる強烈な彩色ですな…。
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新春特撮祭り ザ・ピーナッツの小美人特集 [116]
お人形編 その9

前も書いたように、昭和のザ・ピーナッツ小美人を、今風にカワイく立体化するというのは違うと思うんですが、じゃ、コレは ?
金属製フィギュアを含む出来のいい造型の食玩・特撮大百科シリーズで知られるイワクラ (現在はキャスト) が、その後継続しているシリーズのひとつ。発売は2006年。
怪獣やメカの造型は本当に素晴らしいんですけどね、人物は…撮影用お人形の立体化としても違う気がするな。
ただ、これはネット上にあった画なので、実際の商品がもっとよく出来てるのであればゴメンなさい。
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新春特撮祭り ザ・ピーナッツの小美人特集 [115]
お人形編 その8

コレクター・西村祐次のブランド、M1号製のソフビを袋から出したところ。小美人の場合あまり今風に作りすぎてもいかんし、兼ね合いが難しいけれども、コレはいい塩梅かも。
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新春特撮祭り ザ・ピーナッツの小美人特集 [114]
お人形編 その7

1990年代、フィギュアブーム到来。小美人も満を持して (?) ソフビ人形に…。
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新春特撮祭り ザ・ピーナッツの小美人特集 [113]
お人形編 その6

[112] の別テイクですけど、左右が逆ですね。さて、どっちが裏焼きでしょう ?
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