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2008年のマイベストを考える [8]
1位...今年もなんとか無事に

終わりそうですね、あとまだ30分ありますけど。
タイのチェンマイにも2回行きましたが、もう1回行きたいところが世界同時不況とタイの政局不安で自粛とゆー事になってしまい残念というか何というか。スンタリーさんの歌を早く聞きたいものですけど、タイの政治状況は予断を許しませんな。個人旅行者が空港で長期足止めになったら、もうその国には行きたくなくなるでしょう。
失踪騒ぎも起こしたトニー・ジャーが目出度く復帰して完成した『オンバーク2』(タイでは2008年12月2日公開) を劇場で観られなかったのは残念ですが。

まぁこうして今、一杯飲んでからのんびりブログを投稿しているのが平和の証。ただ来年はどうなるか判りませんけどね。ソンナコトはもう誰もわからんよ、今の世の中な。
でもヘンな人たち…特に同胞…に毟られ、果てるのだけはご勘弁。自分も今年は怪しい人から声をかけられる事が多くて。ブログや雑記に書いた記事を読まれた人の中には「お前、ナニ過剰防衛してんの」とおっしゃる方もあろうが、自分の中で警戒警報は鳴りっぱなしでしたよ。
わたくし、トロそうに見えて切り抜ける術をイロイロ知ってはいますけど、状況によってはどうなる事やら。それをスリルという人もいるでしょうが、こんなご時世。命あっての物種ですから…来年はより懐は寂しいが、平和な暮らしと旅ができるよう祈っております。

チェンマイでキャッシュカードがトラブった時ご迷惑をかけた方にもいちどお詫びして、今年の締めと致します。来年もよろしく !

庭から撮った12月31日の夕景。
| 今週のわたくし2008 SUBCULTURE DIARY 2008 | 23:27 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP

2008年のマイベストを考える [7]
2位...『コンドールマン』(1975) 全話鑑賞

川内康範氏追悼の意味もこめて。
唐沢兄弟が以前から何度も文章やマンガにしていたので面白そうだな、と思っていたのですが、機会に恵まれず。是非死ぬまでに観ておきたかったが、今年チャンネルNECOで放送されタイ旅行中も欠かさず予約録画して全話鑑賞達成であります。
いやぁ、凄かったですね。

あちこちで語られているように、本作の魅力は個性的な俳優陣が演じる悪玉にあり。ヒーロー・コンドールマンは彼らの芝居を視聴者が堪能したあと、それを殲滅するだけの役どころなんですね。
ヒーローより悪の方が魅力的っていうのは割とあるけれど、本作は度が過ぎているよ。

唐沢なをき氏が特撮エッセイで描いていた画のまんまな怪人が大暴れ、ゴキゲンなり。

ストーリー的には、国士である川内先生が当時憂いておったニッポンを取り巻くもろもろが全24話のアチコチにちりばめられてタマランです。
あと特撮研究所謹製のチープだが味のある特撮カットもお楽しみ。

コンドールマンの師・タバ老人役は『レインボーマン』でも師・ダイバダッタを演じた日活俳優の井上昭文。不思議な修行シーンもあるよ。

…またひとつ夢が叶ったね。

※昔、こんな事もあろうかと ? 買った同人誌「コンドールマンマテリアル」が鑑賞の参考になりました。
| 今週のわたくし2008 SUBCULTURE DIARY 2008 | 11:31 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP

2008年のマイベストを考える [6]
3位...やっと観られたフランス映画『幸福 (しあわせ)』(1965)

その昔、中学の頃に『淀川長治ラジオ名画劇場』というラジオ番組があり、愛聴していた。単なる紹介だけの時もあるが、淀川氏一流の話芸で映画が長めに語られるのが良かった (『フリークス (怪物團)』の話など震え上がった) 。そこで語られていた映画の中で強く印象に残りながら一度も観る機会がなかったのがコレである。
それから34年目にして、NHKBS2で放送されたのを観た。そして、この映画があまりテレビに出ないわけが判った。上映時間がたった80分なのだ。自分は一度も結婚しておらんが、そーゆー人が観ても怖い、深い。ご夫婦で観たあと語り合う人もいるかしれん、ちょっと横で話に聞き耳立ててみたいと思う。

以下、キネマ旬報データベースから物語を引用させていただきつつ若干補足する。

ひまわりが揺れる夏の午後。揺らめく大気の中、幸福そうな一家がピクニックにやって来るところから物語は始まる。
木工家具職人のフランソワ (ジャン=クロード・ドルオー) は妻テレーズ (クレール・ドルオー) 、ジズー、ピエロ (サンドリーヌ・ドルオー、オリヴィエ・ドルオー) という名の可愛い二人の子供と平凡で実直な生活を送っている。

そんな彼にとって新しい事件が起ったのは、近くの町まで仕事で出かけ、電話をかけるため郵便局に立ち寄ったときたった。窓口の娘と二言三言コトバを交したが、彼はなぜか彼女に好意を感じた。二度目にあったとき、二人でお茶を飲んだ。娘はエミリー (マリー=フランス・ボワイエ) といい、彼と同じ町に転勤が決り、部屋も見つけたことを話した。
もう二人は愛を感じるようになっていた。彼女は彼に家庭があることも知っていたが二人は不自然さも罪悪感もなく、結ばれてしまった (カラダの相性も合った。妻とはまるで違うタイプである、とフランソワは言う) 。だが彼は昔と全く同じように妻も子供たちも愛しており、別れる事など考えられない。
2人も愛するヒトができるとは、自分はなんて幸福なんだとベッドで語る彼に、「2人を愛せる ?」 と言うエミリー。フランソワは「できるさ」、と自信に満ちて答える。

ある休日、例のようにフランソワ一家はピクニックに出かけた。そこで彼は妻にすべてを告白した。他に好きな人がもう1人できたが、君や家族への愛は変わらない、と。テレーズは少し考えてから「あなたが幸せなら私はそれでもいいと思うわ」そう答えた。彼は喜んだ。純粋によろこんだ。そして大人しい彼女がかつて見せたことのない大胆さで夫を求めた。快い疲労に眠った夫が子供たちの声で目を覚ましたとき妻の姿はなかった。
池に溺死体となった妻を発見して、彼は悲しんだ。まわりの人々は不幸な事故で愛妻を失なった男として同情を寄せ、とりわけエミリーが心からテレーズの死を悲しんでくれた。
日が経つにつれ、彼は昔どおりの働き者に戻った。エミリーが子供たちの面倒をみてくれ、いつの間にかそれが習慣になった。家事をする女性がエミリーに代わったというだけで、きわめて平穏な日々を送るようになっていた。子供たちもエミリーになついているようだ…。
紅葉が美しい森の奥に、妻にあたる女性が代わっただけの幸福そうな一家の姿が消えてゆく。

女流監督アニエス・ヴァルダ (脚本も彼女) の傑作であろう。いろんな賞も受けている。
資料を読んで驚いたが、ジャン=クロード・ドルオー (今も現役のフランス俳優) とクレール・ドルオーは実際の夫婦 (今も夫婦かどうかは知らないが) 。二人の子供も実子なんだって。クレールは女優ではなく、これ一本だけの出演のようだ。
フランソワが女と見ればクドくねちっこいイタリア系の男で、テレーズが夫の浮気を知って泣き叫んだり自分も男を作ったりすれば別のドラマが発生するが、そうはならない。素直で好感の持てる俳優たちが演じているのも怖さが増す要因だ。
男の身勝手を描いた映画との評もあるようだが、ちょっと違うと思う。水木しげるのマンガタイトル「幸福という名の怪物」というのを思い出した。
妻テレーズの溺死が事故なのか、自殺なのかは明確に描写されない (映画評論家・双葉十三郎は採点表で「自殺」と断じているが) 。それがまたなんとも知れん後味を残す。
1966年のキネ旬ベストテン第3位。1位が『大地のうた』、2位がやっと公開された『市民ケーン』であるから大健闘である。当時の玄人衆から高い評価をされたんだね。
わたくしたちが怪獣ブームに熱狂している頃、こんな映画もあったんだなぁ、と嘆息。
| 今週のわたくし2008 SUBCULTURE DIARY 2008 | 09:35 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP

2008年のマイベストを考える [5]
4位...キューブリックからの手紙

あまりにもさりげなく「芸術新潮」11月号に載っていたので、見たときはビックリ。手塚治虫に届いた、スタンリー・キューブリック監督からの『2001年宇宙の旅』美術監督打診の手紙 (または手塚が書いた断りの手紙への返事) である。失われたといわれていたが、見つかった事は手塚ファンや研究家の間ではとっくに知られていたのかな。
でも問題は中身。封筒がホンモノなのは疑う余地はないですが、手紙自体は残っているの ? そしてどんな事がしたためられているんだろう。かつて手塚が書いたり語ったりした事と違っていたらコワイな。そのへんも含め、誰かレポートして !



※宛名がミスターではなく、ドクター・テヅカになっているのに注目。間違いじゃないんだが、キューブリックは医者または博士が副業でアニメを作り、マンガを描いていると思っていたんだろうか。
| 今週のわたくし2008 SUBCULTURE DIARY 2008 | 22:07 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP

2008年のマイベストを考える [4]
5位...北京五輪開会式、チャン・イーモウ監督のいい仕事

いろいろ言われたが、周到な準備・訓練を経ての見事なモブシーン演出は歴史に残る出来。12月28日の夜、見た事のないメイキング映像を含めたインタビュー番組をNHKでやっていたね。
あまりにも開会式が見事だったので、閉会式の事をみんな言わないのが残念なり。

『崖の上のポニョ』が中国で公開されたら、このお嬢ちゃんに主題歌を是非 !
| 今週のわたくし2008 SUBCULTURE DIARY 2008 | 11:30 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP

2008年のマイベストを考える [3]
6位...いわゆる、事件

今年も様々な事件が起き、また今も起こりつつある。

秋葉原通り魔事件
アキバ通り魔事件、秋葉原連続殺傷事件…どの呼称がポピュラーなのか。
もうみんな忘れているかもしれないが、この事件のトリガーになったのは“作業服、ツナギ隠し”の一件。これは加藤某の思い違いでなく実際にあった事と思う。
学生時代を思い出してみたまえ。ウワバキや教科書を誰かに隠され、困っているクラスメイトがいたはずだ。こういうイタズラのターゲットにされるのは決まってキレやすい奴、困る様子が面白い奴…。
ツナギがない事に気が付いた直後の彼の反応は予想通りだったかもしれんが、隠した方の“犯人”は、その後ここまでキレるとは思ってもいなかったろう。
永久に名乗り出る事は無いだろうけど、この冬その“犯人”氏も派遣社員切りの対象になっているのかもしれんな。


世界同時不況
世界同時株安、100年に一度の世界恐慌…。後世、どんな言葉で教科書に載るんだろうか。12月27日付「日経PLUS1」の10大ニュースまとめでは“米金融危機、世界で株急落”と括られておった。REITの事はもう言わないで (泣) 。

宮崎勤の死刑執行
宮崎があの事件を起こさなかった、今よりいろんな規制がユルいIFの世界というのを考えてみる。…それもあまり良い世界じゃなかったかもなぁ。
下の写真はウチの部屋じゃありませんよ (苦笑) 。


あとこれは個人的に凄く関心があるのだけれど、長く母親の介護をしていた息子が疲れ、またはキレて殺してしまう事件。痛いニュースだが年々増えているような気がする。
自分も長く二人で暮らしていた母が倒れたとき、ひとりで介護をしなければならないかも…という状況があっただけに、そこに至る過程を幻視したような気になるのだ。
そんな事を思っていたら、12月28日にも名古屋市西区で52才の息子が79才の母を殴り殺した事件が発生。詳しく書いていないが、「食事の世話をしていてこぼされ、腹が立った」と供述しているからこれはやはり。息子はヤッパリ無職…嗚呼。
| 今週のわたくし2008 SUBCULTURE DIARY 2008 | 10:56 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP

2008年のマイベストを考える [2]
7位...ソフトバンク ホワイトコール24 CM

犬のお父さんばかり有名になっちゃったけど、間に数回挟まれた猫集会CMのフシギな面白さも忘れないでもらいたいな、と。
しろねこばかりが5匹で集会してるとこを偶然目撃する事があったら…逃げるだろうな、怪しすぎて。

| 今週のわたくし2008 SUBCULTURE DIARY 2008 | 23:12 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP

2008年のマイベストを考える [1]
毎年恒例って事で。

10位...『マクロスF (フロンティア)』 星間飛行版オープニング
カワイかったから。アニメ自体は (全話観たワケじゃないけれど) メカは良かったが、キャラに思い入れまったく出来ず。このフラッシュアニメ流用のランカ・リーはヨイけどね。まぁオヤジの感想なんで、怒んないように。


9位...『墓場鬼太郎』 モノノケダンス オープニング
センス良すぎたから。電気グルーヴのプロモも楽しかったけどね。
しかし東映動画はサラッと作ってこのレベル。ジブリやプロダクションI.G.並に時間をかけ作ったらいかほどのモノが出来るのか、それを試す材料としての『墓場鬼太郎』劇場版ってどうよ。
ココに来てブーム再燃、『知るを楽しむ』『誰でもピカソ』などで観たお元気な水木しげる御大のトークも良かったな。


8位...『崖の上のポニョ』
宮崎駿の、ちっちゃい女の子カワイイ ! 大好き !! ギュッとしてほしい !!! ムービーの決定版。ポニョが時々グロテスクにメタモルフォーズするのは宮崎のヒョウタンツギ=テレ隠しと見た。


以下次号。
| 今週のわたくし2008 SUBCULTURE DIARY 2008 | 10:30 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP

犬山モンキーパーク・モノレール線の廃止
名鉄はパノラマカーに続き12月27日、犬山モンキーパークのモノレールも廃止してしまった。時代の趨勢とはいえ寂しいな。ナンセこちらも1962年3月開業というわたくしの同級生なのである。ショボン。

日本で初めて導入された跨座式 (アルウェーグ式) モノレール。こちらも幼時、親にせがみ乗りに行った記憶があるな。東海地方の子供なら皆そうだったろう。東山動物園のモノレール (1964年2月-74年12月 日本初の懸垂型=サフェージュ式。1987年より2代目遊戯用モノレールとしてスカイビュートレイン運行中) と人気を争ったような。
何でも車体は新調せず開業当時のままだとか。跨座式の羽田行き東京モノレールを名古屋人がパクったとばかり思っていましたが、ナント犬山の方が先。パクったのは東京の方 (東京五輪直前の1964年9月開業) だった。凄いぜ、名鉄 !

高架軌道は撤去されるらしいが、パノラマカー同様に車体は保存されるとか。ご苦労様でした。
ヲタク的に言えば、犬山モンキーパークは『ウルトラセブン 恐怖の超猿人』のロケ地なり。
| 今週のわたくし2008 SUBCULTURE DIARY 2008 | 09:27 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP

名鉄パノラマカー、定期運行を終了
名古屋の人には馴染み深かった、名鉄 (名古屋鉄道) のパノラマカー…これは7000系パノラマカー…が12月26日の夜をもって定期運行を終了したそうな。

わたくしは鉄道にはウトいので、多くを語れないのだが、やっぱり書き込んでおきたい。
日本初の2階運転室・前面展望車両。幼時には展望室目当てで乗りたいとせがんだ事もある。スピードメーターがあったんだっけ。
今の車両の2倍電気代がかかるなど理由はあるようですが、自分が生まれた1961年6月から走っている車両が一線を退く事に感慨あり。ただイベントには駆り出されるそうなので、博物館に永久保存という事はなさそうです。

ヲタク的に言えば、『ウルトラQ あけてくれ !』にも登場したよく似てる小田急ロマンスカーの登場が1963年らしいね。てっきり名古屋人はデザインをパクったと思っておりましたよ。2年も先んじていたなんて、凄いぜ名鉄 !
| 今週のわたくし2008 SUBCULTURE DIARY 2008 | 17:24 | comments(0) | - | ↑PAGE TOP