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『空の大怪獣ラドン』再見 [7]
福岡・博多襲撃前、ラドンは九州各地を襲ったり (長崎・佐世保と西海市を結ぶ西海橋など) 、通過したりする。
地域の名所破壊は怪獣映画の定番だが、上空を通りすぎるだけの この教会は長い間 名を知らなかった。

これも長崎・佐世保にある、三浦町 (カトリック) 教会堂というらしい。

これがネット上にあった現在の教会写真。同アングルのものを選んだ。

劇中の教会は、どう見たって画だ。
教会を背景画に描き、その上でラドンのセル画をスライドさせ撮影している「アニメ」だと思っていたが…よく見ると、右下にある木々の葉が揺れているんだよね。

よく考えてみれば、長崎ロケはしているから当然教会も撮影しているはず。そこにラドンを合成すればいいだけなのだ。
だが、何らかの理由 (天候か) で そのまま使えず、青空と教会部分を画に置き換えマット合成した後、さらにラドンをアニメで合成しているようだ。
たった数秒なのに、物凄く手間が かかってるぞ !

※ ラドンはアニメではなく、飛行形態プロップの操演を二重焼きで加えているのかもしれない。
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映画短評 2012年春 [2 完]
Lockout (2012)
テレビで予告編を観たとき、宇宙基地みたいなところのビジュアルが良かったので劇場に足を運んだが、これは宇宙刑務所を舞台にしたSFアクション映画であった。

この映画のヒーロー役 ガイ・ピアースと、カート・ラッセル扮するスネーク・プリスキン の写真を並べ評した海外サイトもあるんでお判りだろうが、ジョン・カーペンター監督の『ニューヨーク1997』(1981) をヒントにしたようなストーリー。

極悪囚人をコールドスリープ状態で収監している、衛星軌道上に浮かんだ宇宙刑務所。
キレた新入り囚人 (「北斗の拳」なら千葉繁が声をアテそうな感じ) がまさかの大暴れ、刑務所を乗っ取り囚人たちを解凍。職員を人質に、開放を要求する。
政府は攻撃し鎮圧しようとするが、職員の中に大統領の娘 (マギー・グレース) がいることが判明。
救出のため1人で乗り込むのは、当局に ある件で拘束されたばかりの「頼れる男」だった…。

ねッ。
原案・共同脚本でクレジットされてるのはリュック・ベッソン。
カーペンターに挨拶なしか ?
金髪の大統領の娘も、ガイ・ピアースと刑務所内を逃げ廻るとき髪を少し切り黒く染めるんで、何やらエイドリアン・バーボーみたいに…ヤハリ、これは確信犯でやってるんでしょうなぁ。
あ、ベッソンだから「あれは『ニキータ』ですよ」って言うのかな (笑)。
刑務所内の暗いメカニックなビジュアルは、思った通り上出来。

クライマックスの脱出シーン、2人で耐熱宇宙服を着込み大気圏に突入。地上まで悠々パラシュート降下するのには笑った。
ジェームズ・メーサー、ステフェン (スティーヴン)・セント・レジャー共同監督。

『バトルシップ』 (2012)
特撮は申し分ない出来だが、あれほどのエイリアン・バトルシップが海を往くだけで「飛ばない」っていうのは合点がいかない。ま、飛んでたら人類は全滅してたろうけどね。
代わりの飛行兵器である回転カッター付きボールは大活躍。映画『帝都物語』の護法童子 (ギーガーのデザイン) を思い出した。
「古い船をいま動かせるのは“新しい”水夫じゃないだろう」とばかりに、退役軍人が1999年からパールハーバーで係留保存・博物館にされてる戦艦ミズーリを出撃させるのには仰天。
米海軍との合同演習に参加した海上自衛官役の浅野忠信には、外国映画に出演した時の高倉健の趣 (特に目) があり、国際スターとして今後もやって行けそうだ。
ピーター・バーグ監督。
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『空の大怪獣ラドン』再見 [6]
・ 音速で飛びジェット機も落とす太古の翼竜
・ 活火山の近くにある炭坑

と いった大嘘と、細部のリアル感が絶妙に同居しているのが怪獣映画『ラドン』の魅力。
何度も観ているので、前記のような「重箱の隅」に気が付いてしまうけど、悪意は無いので御了承を。
だが、この映画にユーモアがカケラも無い事だけは誰もが感じるところだろう。

でも、こんなシーンがある。
平田明彦の博士が、記憶を取り戻した佐原健二の案内で陥没地帯から洞窟に入り、ラドンの卵の殻を発見するところ。
地鳴りと共に崩落があり、退避した次のカットで研究室が映ると、平田は顔にバンソウコウを貼って仕事をしている。

古生物学者ながら こーゆー調査活動が実は苦手な博士。洞窟崩落からの退避時に転んだか、顔に怪我をしたらしい…というカットだが。
ここらあたりはアメリカ映画の演出なら、まず博士に「僕はこう見えてもね、運動神経がいいんだョ」ぐらい言わせておき、次のカットでは怪我をしバンソウコウを貼って研究室で憮然としているところを撮す…てな具合に、笑いの1つも取るべき部分。

脚本・監督の木村武・本多猪四郎ライン、「気の効いたシーンを作ろう」という意志はあったけど、この時分は まだ そこまで出来なかったようだね。
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映画短評 2012年春 [1]
『戦火の馬』 (2011)
参った ! そして一升くらい泣いた。
劇場で観なかったことを激しく後悔。スピルバーグ監督のベスト5に入る良作だ。
原作は古典児童文学のように思えるが、1982年発表の小説。
「どうせ世界名作劇場みたいな話でしょ」と、地球上に観ていないヒトが数億人いる (6部門でノミネートしながら、無冠に終わらせた映画芸術科学アカデミー会員の中にも !) とも思うが、ソフト化によって大いに報われると思う。
馬を追ってゆくアヒルの動き、雪の舞い方、戦場のモブシーンなど、アニマルトレーニングや視覚効果も含め細部まで行き届いたスピルバーグの総合演出力に驚嘆。戦場で馬が折り重なって死んでいるカットで『影武者』オマージュまでやらかす余裕ぶりだ。
リック・カーターの美術 (プロダクション・デザイン) も特筆すべきで、『風と共に去りぬ』におけるウィリアム・キャメロン・メンジースの仕事に匹敵する出来映えのレイアウトが続出。
そりゃあ『ヒューゴの不思議な発明』の映画愛美術はアカデミー賞受賞に値すると思うけど、本作が この部門でノミネートすら されてないって何なの ?
第1次世界大戦に供出された馬が故郷に帰り、夕陽の中に佇む優しいカットまで2時間半近く、映画の中に入り込もう。
お子さんには特に観て頂きたい。今年のマイベスト入り決定。

『アーティスト』 (2011)  
今年のアカデミー賞作品賞以下5部門を制した映画だけれど、乗れなかった。いつか再トライしてみたい気はするが…。
サイレント映画を再現したフランスとベルギーの合作映画だが、舞台はハリウッド。
運転手役で老いたエド・ローターが出演していて、「脇役グラフィティ」世代には懐かしい。
ミシェル・アザナヴィシウス監督。

『ロボット』 (2010)
早くから話題になっていた、インドの珍味VFX大作をDVDで観た。
日本公開版は139分だが、オリジナルは3時間近い。
スタン・ウィンストン スタジオも協力。
暴走した多数の同型ロボットが組体操の如く合体しボール形態や巨人形態 (インドだけに、コブラ形態も) になるクライマックスより、最初の方で愚連隊に列車から振り落とされながらも美女を救うべくレールの上をスケーティングして追いつき逆襲するシーン (インドだけに、線路に牛がいる「お約束」も) にウケた。
出産をCG透視図で見せたり、ロボと蚊がマジに張り合うといった“無駄遣いVFX”にも笑う。
火事救出シーンの外皮の無いロボットの顔は、押井守の『イノセンス』で見たような情けない感じ。
シャンカール監督。

『ヒューゴの不思議な発明』 (2011)
サイレントのトリック映画撮影風景が精密に再現されている部分だけでも、観る価値有り。
スコセッシは、市川崑の『映画女優』を観ているのか ? たぶん観てるだろうな。

クロエ・グレース・モレッツが もう2歳くらい「若い」頃に出演してくれてたら、最高だったのにな〜 (笑)。
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『空の大怪獣ラドン』再見 [5]
阿蘇でラドンに襲われたアベック。男と共に、女はハイヒールを片方残して消えた。

福岡・博多襲撃の名場面の後、ヘリがラドンの「巣」を発見する。
白い骨が散乱しており、ハイヒールの片方も落ちていた…ラドンはアベックを襲い、「喰った」という暗示か ?

ヒトを喰う東宝怪獣は、ガイラが初めてじゃなかったんだ。

だが…地表に落ちるラドンの影 (アニメ合成を使った名シーン。この時分、光学作画で知られる飯塚定雄は本格的に室内作業をしていなかったと思うので、先輩である幸隆生の仕事か) を見る限り、音速よりは飛行速度を落としていたろうが、それでも かなりのスピードで飛んでいたはず。
舞い降りるとしても、急ブレーキは効かないだろうし、地表の人間なぞ着地時に吹っ飛んでしまうだろう。一体どのようにして「獲物」を捕まえたのか ?
仮に捕まえたとして、メガヌロンを食べる様子から推定するに すぐ「丸飲み」だろう。巣の骨やハイヒールは、ラドンが巣の外でした「排泄物」が風雨にさらされ、消化されなかったモノだけが露出している状態かも。

あるいは…もう1匹のラドン (2匹いたラドンは雌雄で、夫婦とも言われる) のために口に含んだ状態で巣に「お持ち帰り」し、「分け与えた」可能性も捨て切れぬ。
その場合、メガヌロンより小さな獲物を「啄む」ようにして仲良く食べたのか ?
うぅむ、妄想していたらキモチ悪くなってきたぞ !!

ゴジラをはじめ怪獣の食生活は謎が多いが、ラドンも例外ではない。しかし、ヒトを喰った事だけは間違いないだろう。
朝日ソノラマ「怪獣大図鑑」(1966) に載っていたラドンの画って、コンドルのように足で動物園の象 (だと思う) を持ち上げていたように記憶するが…あれはラルゲユウスの画だったかな。
ラドンが九州・西鉄福岡駅の岩田屋デパート前に舞い降りた有名なスチール写真は、この切り離し式カード図鑑の裏面で初めて見たはずだ。
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『空の大怪獣ラドン』再見 [4]
今回、再見して「アレッ ?」と思ったところ。

記憶喪失状態で発見された佐原健二に、平田明彦の博士や医師たちがメガヌロンの写真を見せ、記憶を取り戻させようとしている病室の場面。 

この療法は理にかなっていると思うが、何故かメガヌロン写真の前に、恐竜復元画を見せているぞ。

この時点でラドンの存在は明らかになっていないため、後のシーンで出てくるプテラノドンの画ではなく、角竜 (スティラコサウルス) の画だ。
「メガヌロンが地上で繁栄していたのと同じ頃、存在した恐竜ということで見せたのさ」と仰る擁護派もおられようが、それなら東宝美術スタッフが多数用意していた恐竜画を何枚も見せるように演出するのがベターでしょ。1枚だけって、ヘンじゃない ?

それと…昭和30年代初期の恐竜復元画の体色といえば、古書を見る限り茶・黄土系のモノが主流だったはず。だが、ここで登場する角竜は近年主流の原色系カラーリングが施されている。
画面には出なかったが、竹内博氏の本に掲載されていた他の画も同様にハデ目。
これは一体、誰の指示だったのかな ?

恐竜の体色は誰も見た者がいないから、自由に塗って良いとはいえ…ココだけ、時代に先んじてましたね。
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『マイティジャック』リメイク発表記者会見かと思った
万能戦艦マイティジャック号の大きなミニチュアを前にポーズを取る、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと庵野秀明・樋口真嗣 両監督。

1968年4月。円谷プロはフジテレビと組み、大金を投じてオトナ向け・1時間枠の特撮テレビ番組『マイティジャック』という番組をスタートさせた。
財閥系の総帥が私費で建造した万能戦艦マイティ号で、悪の組織Qの野望を打ち砕く秘密組織 MJ (マイティジャック) の隊員11人の活躍を描くアクションもの。
だが…制作時間の不足かシナリオの練りが足らなかったか ちっとも面白くなく、低視聴率もあってワンクール・13話終了。
すぐ コドモ向け・30分枠に「仕切り直し」、なんとか半年続けたというイワクがある。
しかし、成田亨のメカデザインとタイトルバック他いくつかの特撮映像だけは素晴らしく、特撮ファンには忘れ難い作品だった。

3人のポーズは1968年1月、円谷英二特技監督が主役の二谷英明や久保菜穂子を交え、東京プリンスホテルで制作発表会見したときの写真を真似てるんですな。マニアックすぎる !
庵野監督は「特撮エース」で、この作品を現代に蘇らせたい旨 語っていたが、つにその日が来たのか ?

…皆様ご存じの通り そうじゃなく、コレは5月10日に行われた、東京都現代美術館で7月から10月まで開かれる「館長庵野秀明 特撮博物館 - ミニチュアで見る昭和平成の技 -」という特撮造型物・資料の展覧会告知と、そこで上映される『巨神兵 東京に現わる』という短編映画の制作発表会見。
マイティ号は展示される特撮プロップというわけだ。
CGを使わないという実写特撮短編映画の特報は、5月11日に日テレ系で またまた放送された『風の谷のナウシカ』終了後に流れていました。

日本特撮遺産の展覧会か…冥途の土産に観に行きたいな〜。
マイティ号は新たに作り起こされたモノではなく、マニアに引き取られ ? 現存していた当時のプロップ残骸 (艦首と主・尾翼 ? の部分だけ) から当時の作り方で3年かけて復元したのだという。
一緒に新・旧 轟天号や金属製の東京タワーも並べられ、壮観ですね。

ちなみに今回の会見は、六本木のニコファーレで行われたそうです。
| 今週のわたくし2012 SUBCULTURE DIARY 2012 | 23:58 | comments(2) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP

『空の大怪獣ラドン』再見 [3]
平田明彦たちが炭坑に現れた怪物をメガヌロンと断定する場面。
見ている写真の多くは怪獣図鑑などにも使用された着ぐるみのものだが、ボタ山を登ってゆくメガヌロンの写真 (左下) だけは、資料本などにも掲載されていない「レアもの」じゃないか ?

チラッとしか映らない上、ボケているのが残念。
| 邦画貼雑帖 FOLDER OF JAPANESE MOVIES | 08:17 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP

カウンターのこと [8]
今は、5月9日も終わる時間。
毎度のコトで…遅くなりましたが、月間アクセス数訂正をば。

2012年  2月6日から29日  16,760   
       3月          31,826
           4月          28,728
        5月1日から9日       5,420

となっておりますが、先ほどカウンターは 1,900,686。
2012年2月6日に訂正した累計の数字は 1,87,7118 でしたから、差はまた広がりました。

1,877,118 に上記の3か月 + 9日分を足した 1,959,852 から、カウンターを再スタートするものです。
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また、少し空けます
とーとつですが、恒例の、充電というか放電というか。

勉強し直して参ります。
| サイトオーナーよりひとこと from SITE OWNER | 23:58 | comments(0) | trackbacks(0) | ↑PAGE TOP